ここまでに、消化管内の悪玉菌やカンジダなどの繁殖を抑える目的で、さまざまな食物や栄養素をご紹介してきました。しかし、こういったことに特別注意して食生活を送らなくても、平気な人もいますね。
ヒトの遺伝子は個人個人で違います。したがって、持っている細胞の働き方も微妙に違っていたりします。それらが総合して各個人の体質を作っているのですが、この体質によって、どんな菌を住まわせるかも異なっている、と考えられています。ですから、もともとカンジダを住まわせてしまいやすい体質の人もいる、といえるのです。
しかし、カンジダは、私たちの生活圏内に一緒にいる菌で、どこにいても、それこそ、体の外にいても、中にいても、特別珍しい菌ではありません。かといって、口角炎や女性の膣カンジダ症が古くからあるように、カンジダによる害も確かにあり、気をつけなければいけません。カンジダが悪さをするときは、たいてい、体が疲れたときや弱ったとき、女性ですと月経近くなどです。
基本的には、体の抵抗力さえ、きちんと働いていれば、むやみに恐れることはないのです。
カンジダが増えるとき
