いわゆる「環境」的な要因です。食生活、ハウスダストやダニ、環境汚染物質などによる曝露、また、菌による感染などが挙げられます。外的要因は、内的要因を完成させる土台となっていることが多いと考えられています。
[1]栄養摂取の過不足
排出器官でもある皮膚は、摂取した栄養状態が表れやすいです。主な構成成分であるタンパク質はもちろんですが、細胞の代謝に必要なビタミンやミネラルが足りない場合でも、症状として顕著に表れます。
①ビタミン、ミネラル、タンパク質などの栄養不足
②脂肪酸の偏り
など
[2]細菌や真菌などの繁殖、侵入
本来なら外敵として排除対象にならないような菌類も、その勢力範囲が大きくなったり発する毒素が多くなれば、危険な存在となります。近年では、これまであまり問題視されてこなかった真菌による人体への影響が注目されています。
①腸管内での悪玉菌繁殖による環境悪化
②皮膚バリア機能の低下や、菌などによる外部からの侵入や刺激
[3]生活環境から受ける過剰な曝露、摂取
大気や飲み水など、そこで生活しているだけで自然と摂取してしまうものです。引っ越しなどを機にアトピー性皮膚炎を発症した方は、疑っていい要因かもしれません。
特にダニ、ハウスダストが要因になっている場合が多いとされている他、水道水に含まれる成分、大気汚染物質、食品などに含まれる化学物質が免疫バランスを狂わせると指摘もされています。