●知っておきたい栄養素⑤ プロバイオティクス

小腸で働く菌の仲間を食べ物で補うということも、小腸の細菌叢を健全に保つのに大切なことです。小腸で働く菌は種類も数も限られていて、中でも主体的に働いているのはラクトバチルス属の菌です。近年では多くの企業が、新しい機能をもった菌を発見したり開発したりしています。特にラクトバチルス属のカゼイ菌は、アレルギーへの効果が証明されています。ヨーグルトなどには含まれている菌の名前と機能がパッケージに表示されているものもありますから、チェックしてみるとよいです。 

[オススメ食品:乳酸菌発酵食品] 

ラクトバチルス属の菌はいわゆる乳酸菌の1つで、乳酸発酵した食品を摂ることで補えます。乳酸発酵した食品として代表的なものに、ぬか漬けやキムチなどの漬け物、ヨーグルトなどがあります。これらの食品の摂取で、実際に腸までたどり着く菌はわずかです。実は消化の過程で菌のほとんどが死んでしまうのですが、死んだ菌の屍骸も菌の増殖を助けます。必ずしも生きて届かなくてもきちんと働いてくれるので、日頃から心がけて摂取するのがオススメです。 
なお、仮に菌が生きたまま腸に届いても、必ずしも腸内に定着するわけではありません。また、ある程度継続して摂らないと効果も感じられません。10日~2週間ほど続けてみて自分に合うか試してみましょう。一度に大量に摂らず、適量ずつです。 
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