肝臓 ~胆汁の生成と解毒処理で免疫に深く関わる~

[胆汁の生成] 

肝臓は糖や脂質、アミノ酸の代謝に関わっているほか、化学的な分解処理の必要性があるものが血中にある場合に、それを担う重要な器官です。小腸で分泌される消化液の1つ胆汁は肝臓で作られていて、胆汁に含まれる胆汁酸は脂肪やタンパク質の消化に関わっています。そのため肝臓は食物消化にも深く関わっています。 

また、胆汁酸には菌の細胞膜を破壊する力があるため、さらされた菌はたいてい死んでしまいます。肝臓は腸内環境の悪化を防ぐことにも役立っているのです。 
[アレルギー体質では解毒器官に係る負担は重くなる] 

肝臓は血中に流れる様々な物質を監視し処理を行う臓器で、「解毒工場」とも言い換えられる大きな臓器です。食べ物の消化に問題があるときも、肝臓はその処理のために働きます。消化が不十分で大きなまま血中に入り込んできたものは細胞の栄養にならず、不用物や毒物として扱わなければならなくなり、肝臓が解毒処理することになるからです。 
アレルギー症状が表れて炎症物質が血中にたくさん放出されたときも、その処理に関わりますし、薬の使用があれば薬の成分を最終的に分解処理するのも肝臓です。アトピーの方の体内では肝臓に係る負担が非常に大きくなっている可能性が高いです。 
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