●知っておきたい栄養素⑧ タウリン

胆汁の分泌量の減少は腸内環境を悪化させ、便秘やアレルギー症状に繋がります。肝臓の働きを支え、胆汁の分泌を促す働きをもつ栄養素に「タウリン」があります。アミノ酸の一種で私たちの体内にも多く存在し様々な組織で働いています。 

人体にはタウリンを合成する仕組みがあるため、食事で摂った栄養をもとにまかなうことができますが、不足すると細胞や組織の新陳代謝が低下してしまいます。特にタウリンが多く存在する目の組織障害や肝機能の低下、ひいては動脈硬化や心臓病などにも繋がってしまう危険性があります。また、神経伝達物質としても働くことが分かっていて、自律神経や免疫のバランスを整える作用もあります。 
(写真:イカ) 
[オススメ食材:イカ、タコ、貝類] 

タウリンは過剰摂取の危険性は低いとされていますが、摂取量の目安としては1日500ミリグラム程度という数値があります。主にイカやタコ、貝類などに多く含まれていて、イカやタコならだいたい180グラムくらいになります。しかし、肉や魚などのタンパク源からも合成できるので、バランスの取れた食事の中にイカやタコ、エビ、貝類などを30〜50グラムほど食べれば、体内のタウリン合成を十分にできるでしょう。 

熱に強いため食材を加熱調理しても摂取することができますが、水には溶けやすいので調理で出た出汁もできるだけ摂るようにしましょう。 
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