腎臓を守るために最も大切なことは、摂取するもの全般の質のバランスが取れていることです。どんな食材でも摂りすぎは腎臓に負担をかけます。バランスのよい食生活を続けて、糖尿病や高血圧など腎臓の機能不全を招くような事態に陥らないように心がけることが大切です。
一度腎臓病に陥ると、健康なときとは異なり腎臓の負担にならないような食材や味つけが必要になるので、大きく食生活が変わります。医療的な知識やサポートも必要になります。そのような深刻な状態に至る前の、腎臓の健康維持や機能をサポートしてくれる食材をご紹介します。
腎臓の尿生成がスムーズに行われるためには、十分な水分とナトリウムやカリウムのミネラルバランスが良いことが大切です。現代の食生活では野菜不足によるカリウム不足が起きやすいため、野菜をきちんと取れるように心がけましょう。
そして、腎臓の血流が良いことも大切です。毛細血管の血流をよくするポリフェノールなどの栄養素も腎臓をサポートします。腎機能によいとされるポリフェノールとしては「クエルシトリン」が挙げられます。利尿作用があり腎炎や高血圧を防ぐとされています。
[オススメ食材:ウリ科の野菜]
クエルシトリンを含む食品は多くありますが、中でもウリ科の野菜には大抵どれにも含まれています。カリウムも豊富なので毎日摂って欲しい食材です。
クエルシトリンは苦味成分としても知られていて、ピーマンやビールの苦味づけに用いられるホップにも含まれています。調理による損失は少ないとされていますが、油に溶けやすいので炒め物などは少ない油で調理し、油も一緒に食べるようにしましょう。摂取において推奨量などは特にありませんが、クエルシトリンの利尿作用は強力なので、わずかでも効果を実感できると思います。
(写真:ゴーヤ、きゅうり、ズッキーニ)