副腎でのコルチゾール生成を助ける栄養素としては、ビタミンCが挙げられます。コラーゲンの生成にも関わっていて、大きな体を持つ生物はそれだけ必要になるのですが、ほとんどの哺乳類はビタミンCを自分の体で合成できます。
しかし、人間をはじめとする多くの霊長類では体内合成ができないため、食べ物で必ず摂取しなければなりません。さらに、ビタミンCは痒みや炎症の原因物質であるヒスタミンの作用を抑える働きもため、アレルギーをもつ人はより多く必要とされます。
[オススメ食材:ショウガ]
ビタミンCは体に取り込まれたあと、比較的早く代謝されてしまいます。また、水溶性で体の中に蓄積させておきにくいため、毎日の食事で欠かさず補給することが大切です。「食事バランスガイド」でもビタミンCの摂取のために1日に果物2つくらいを目安に摂るよう示されています。旬の新鮮なフルーツなどで美味しく補給しましょう。
果物に限らず多くの野菜や植物にも含まれます。中でもショウガは血流を促す成分が豊富で、ジンゲロール、ショウガオールなどの成分が副腎を刺激して、ホルモンの生成と分泌を促します。積極的に取り入れましょう。
一方、痒みや炎症がすでに表れている場合には、食事以外にサプリメントも加えたほうがいいかもしれません。ビタミンCの1日の上限値には諸説ありますが、感染症や炎症がある場合、多くの医師がだいたい1千~3千ミリグラムの量を勧めています。
(写真:ショウガ)