グルタミンはアレルギータイプの免疫バランスを修正してくれる
消化器官の正常な働きや粘膜バリア、腸内細菌叢の形成にグルタミンが大きく貢献していることから、グルタミンは正常な免疫バランスを保つうえでも注目されています。
しかし、一方で、もっと直接的にグルタミンが免疫と関わっていることが近年判明し、消化管修復とは別に、免疫細胞の賦活や調整をする成分としても注目されるようになってきています。
グルタミンは免疫細胞のひとつ、マクロファージやリンパ球といった免疫細胞の栄養源となり、その数を増やすことがわかっています。これらの免疫細胞はいわゆる「細胞性免疫能」に分類される働きをしていて、体内に入ってきた病原体や不要物を処理してくれる働きをもっています。実は、この働きは現代人の多くが低下しているといわれ、液性免疫能というまた別の免疫能が高まっているために、アレルギー症状が多いと言われています。
細胞性免疫能と液性免疫能は、体内で働く免疫細胞のひとつヘルパーT細胞がどういったバランスで構成されているかに反映されているとされ、基本的には互いに拮抗する関係にあるとされています。
グルタミンは細胞性免疫能を強化することから、液性免疫能を下げ、アレルギー症状を緩和する事がわかっています。