カンジダが過剰繁殖すると、女性ホルモンが増える?!

すこし前になりますが、1998年に発表された「ジェフリー・ブランド博士の20日間で若返る植物栄養素」という本のなかで、カンジダが様々に形を変え、まるで女性ホルモンのように振る舞う、と述べられています。
カンジダは、環境に応じ、二つの姿をとることが知られています。人間の体内から採取されたカンジダは、通常の、特に病原性を発揮していないときは、酵母形といって、丸い形をしていますが、炎症箇所などから採取されるカンジダは菌糸形といって、糸のような菌糸をのばしています。
この菌糸を延ばした状態のカンジダは、様々な形になることができ、その形によっては、体内の様々な場所にあるホルモン受容体で、勘違いして受け取られることにより、これが様々な不調に起因するのでは、と考えられているのです。
また、カンジダは、3種類あるエストロゲン(エストロン、エストラジオール、エストリオール)のうち、とくにエストラジオールとの親和性が強いとされていて、エストラジオールがカンジダ増殖因子となるのでは、とも考察されています。
近年、カンジダのもつDNAのなかに、エストロゲン結合タンパク質(EBP:Estrogen-Binding Protein)を合成する情報が含まれていることもわかっていて、カンジダがエストロゲンに直接関わり、体に影響するのでは、と考えられています。
女性ホルモンによって、体のメンテナンスを行う女性は、そのぶん、カンジダの影響をうけやすい、ということになります。女性のさまざまな疾患にカンジダが少なからず関わっている疑いが深まっているのです。
資料:[EN_CANDIDA.ATOPY_8]女性ホルモンとカンジダ
参考:Estrogen Effects on Candida albicans: A Potential Virulence-Regulating Mechanism
   (Xiaoqian Zhang1, Michael Essmann1, Edward T. Burt2 and Bryan Larsen)
   Characterization of an estrogen-binding protein in the yeast Candida albicans.
   (Skowronski R1, Feldman D.)
   Candida albicans estrogen-binding protein gene encodes an oxidoreductase that isinhibited by estradiol
   (NAHID D. MADANI, PETER J. MALLOY, PILAR RODRIGUEZ-POMBO, ARUNA V. KRISHNAN, AND DAVID FELDMAN*)

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