アトピー性皮膚炎をはじめとするアレルギー症状の多くは、個々のケースで原因も反応の経路も異なるため、メカニズムの完全解明が難しく、完治させることが困難とされています。
しかし現在、統計や臨床データなどから多くの場合、単一の要因によるのではなく、「様々な要因が組み合わさることによって発症する」と考えられています。この組み合わされる要因が各個人によって様々であることこそが、メカニズムの解明を難しくしているのですが、少しずつ具体的な要因が絞られて来つつあります。
その要因は、大きく下記の2つのグループに分けられます。
①「内的要因」
遺伝的、年齢、性別など患者個人が元々持っている要因。
②「外的要因」
食生活、習慣、環境など主に外部から受ける要因。
アトピー性皮膚炎患者の多くは、「どちらのグループに属する要因も持ち合わせている」と考えられています。