「生きる」の土台を作るのは食

「生きる」の土台を作るのは食 基本的な栄養摂取の理解

 私たちの体は、細胞がたくさん集まって組織や器官を作り体ができていますが、1つ1つの細胞が生きる、すなわち代謝していることで成り立っています。
 では、細胞の代謝に必要なものは、どうやって用意されているのでしょうか。
私たちの体内には血管が張り巡らされ、その血管の末端はさらに細い細い毛細血管に枝分かれし、器官や組織へと伸びています。この血管に血液を流し、その流れに必要なものを乗せ細胞に届けているのです。
 血管中に流れる「代謝に必要なもの」は、細胞に取り込まれ「生きる」を支えます。このように体に必要なものが供給されることを、「栄養」といいます。
では、栄養の起点はどこにあるのでしょうか。それは、必要なものが血管に入り込むところ、消化器官にあります。
 消化器官では、口から取り込まれたものを溶かす酵素が分泌され、蠕動運動を加えてドロドロの粥状にした後、最終的には分子レベルになるまで細かくしていきます。栄養にできるほど、つまり細胞が利用できるほどに小さな分子になると、消化管壁を通過し血管の中へと入って行きます。消化管から血管に受け渡された瞬間、ここで初めて栄養として体に摂り込まれたことになるのです。
 栄養となるものの起源は、消化管内に入ってくるものであり、これは私たちが口から取り込んだもの、すなわち「食べる」ことを通して体に入れたものです。「食べる」ことこそが、私たちの「生きる」を支えていると言えるのです。

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