細胞が必要とする成分には、実に多くの種類があります。特に多く必要で心がけて摂取しなければならないものが、「糖質」「脂質」「タンパク質」です。いずれも人体の細胞が生きるために必要なエネルギーとなる栄養素です。
中でも糖質は、素早くエネルギーに変わり代謝を支えます。
脂質もかなり大きなエネルギーを持ちますが、消化に時間がかかりやすく、また、人体にストックされやすい性質を持ちます。その一方、脂肪の多い組織や、細胞膜、ホルモンの材料などに使われたりもします。
タンパク質は細胞の主要成分であり、これがなくては細胞の新陳代謝ができません。
三大栄養素はどれもエネルギーになるため、多少偏ったバランスで摂取しても、私たちは生きることができます。しかし、長く健康に生き続けるためには、役割が異なるこれらの栄養素を適切なバランスで摂ることも必要であると考えられています。
その指標が「PFCバランス」というものです。Pは蛋白質のProtein、Fは脂質のFat、Cは糖質のCarbonを指します。PFCバランスは、あくまで目安として示されるもので、一般的にP:F:C比が15:25:60くらいになるのが良いとされています。性別や活動量、ライフステージなどによって幅を持って捉える必要がありますが、この比率を知っていれば、偏った食事はある程度、回避することができるとされています。