[唾液の少なさは免疫力の低さを示す]
腸内環境の改善には内臓での悪玉菌繁殖を抑えるには、まず消化器官の最初の入り口であるとなる口腔からの対策が不可欠必要です。口腔内が不潔であると、有害な菌の繁殖が起き、その菌や毒素が体内に入って様々な影響をもたらします。腸内まで達し腸内環境の悪化にも繋がります。こまめに歯磨き、舌磨きをして口腔内を清潔に保つよう心がける必要がありことが、体内への雑菌の侵入を防ぐ第一歩になります。
一方、口腔内を努めて清潔にしている場合でも、トラブルを抱えている人がいます。歯磨きを欠かさないのに虫歯になりやすかったり、口内が乾燥しやすく食べ物の咀嚼や飲み込みがしにくいなどです。このような問題がある場合、その原因が口腔内で分泌される唾液分泌量の少なさにあることがあります。
が、口腔内では食事をしていない時でも、常に一定の唾液が分泌されていて、そこに含まれる成分(ラクトフェリンや、リゾチーム、免疫グロブリンの一つである IgAなど)の抗菌作用で雑菌は繁殖しにくくなっています。唾液で口腔内を洗い流しながら、また菌繁殖からの防御も行っているのです。唾液の分泌量が少ないと、口腔内環境が悪化しやすく、さきほど挙げた例をはじめ、程度によってはもっと深刻な症状につながります。
とはいえ、食べ物の残りカスがあったり糖分の多い飲料を頻繁に飲んだりしていると、唾液の抗菌作用では抑えきれず菌繁殖は進んでしまいます。こまめに歯磨き、舌磨きをして口腔内を清潔に保つことが、体内への雑菌の侵入を防ぐ第一歩になります。
実は、唾液分泌障害は免疫疾患の症状の1つでもあり、決して軽視できない症状なのです。あまりにも唾液量が少ない場合は、医療機関での検査と処置が必要です。
また、唾液にはリパーゼや、アミラーゼという消化酵素も含まれていて、咀嚼された食べ物にまざると食べ物の成分の分解を進めます。口腔に入ったとたん、食べ物の消化過程は始まっているのです。口腔も内臓の一部、消化器系の一部として重視しなければならない器官です。
コメント:「この原因」は、清潔にしていることを指していますでしょうか?→はい。文章追加してみました。わかりやすくなりましたでしょうか?