知っておきたい栄養素⑤乳酸菌

小腸で働く菌の仲間を食べ物で補うということも、小腸の細菌叢を健全に保つには大切なことです。小腸で働く菌は種類も数も限られていて、中でも主体的に働いているのはラクトバチルス属の菌です。近年では多くの企業が、新しい機能をもった菌を発見したり開発したりしています。特にラクトバチルス属のカゼイ菌などは、アレルギーへの効果が証明されています。ヨーグルトなどには、含まれている菌の名前と機能などがパッケージに表示されているものもありますから、チェックしてみると良いでしょう。


[おすすめ食品:乳酸菌発酵食品]

ラクトバチルス属の菌はいわゆる乳酸菌のひとつで、乳酸発酵した食品を摂ることで補うことができます。乳酸発酵した食品として代表的なものに、ぬか漬けやキムチなどの漬け物や、ヨーグルトなどがあります。これらの食品の摂取で実際に腸までたどり着く菌はわずかです。実は、消化の過程で菌のほとんどが死んでしまうのですが、死んだ菌の屍骸も菌の増殖を助けます。必ずしも生きて届かなくてもきちんと働いてくれるので、日頃から心がけて摂取するのがオススメです。

 

なお、仮に菌が生きたまま腸に届いても、必ずしも腸内に定着するわけではありません。また、ある程度継続して摂らないと効果も感じられません。10日~2週間ほど続けてみて、自分に合うか試してみましょう。一度に大量に摂らず、適量ずつです。

(写真:キュウリのぬか漬け)

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