アトピーの人の多くは内分泌にも問題がある(旧多くのアトピーの人に共通するウィークポイントがある)

私たちの体内では、各組織や器官の成長や修復、働きを促すといった制御を、ホルモンなど命令を伝える物質をわたすことで行っています。こうした伝達物質は、血流にのってターゲットとなる器官に届き作用します。消化液のように分泌腺から分泌されるしくみを「外分泌」と呼ぶのに対し、ホルモンのように血流にのせて分泌物を運ぶしくみを「内分泌」といいますが、これらの分泌物が十分にあることによって私たちの体が生きるための何千という化学反応回路は回ることができるのです。


アトピー性皮膚炎の人には消化液の分泌が不十分な人が多いと考えられていますが、
ホルモンの生成についても一部で問題が起きていると考えられています。内分泌のどこかに弱さがある可能性があり、これが免疫の異常な反応に直結しているとの指摘もされています。ヨーグルトや食物繊維など腸内環境の改善のために良いといわれるものを片っ端から試しても、一向に改善の兆しが見えない場合、問題が消化器系だけでなく、もっと別のところにある可能性も考える必要があります。

分泌系の弱さの原因には、先天性のものも後天性のものも考えられますが、いずれの場合も関連する臓器のケアが不可欠になります。臓器のケアには、症状が深刻な場合は医療機関での適切な処置が必要ですが、一時的な不摂生によるものなど軽度なものであれば、食生活を工夫することでも行うことができます。

 

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