血管・リンパ管~新陳代謝の根幹~

血液、血管の働き]

私たちの体内で細胞が必要としているものを運んでいるのは、主に血液です。酸素も栄養分も、免疫に関係する細胞や物質も、多くが血流に乗って運ばれます。

また、細胞で出た老廃物も運搬し、分解処理や排泄処理のための器官に届けたりもします。血液の通り道である体の中央を通る太い血管から、体の隅々に至る細い毛細血管にまで分岐していきながら血液を届け、細胞を支えています。

 

アトピー肌の原因の1つ:毛細血管の血行の悪さ、もろさ

アトピー性皮膚炎の人の肌は乾燥していることが多く、老化してしまったような肌質になっている場合もあります。肌そのものに元気がないことが多く、これが皮膚組織の防御力や免疫力の低下に繋がっていると考えられています。

その原因の1つとして、近年、皮膚組織の毛細血管の働きが挙げられるようになってきています。通常、健康な肌では、皮膚組織内に張り巡らされている毛細血管の血流が良く、栄養分や水分、酸素などが充分に末端の細胞まで届けられています。

しかし、アトピー肌や老化した肌の皮膚組織内では、毛細血管の働きが悪く、ひどい場合には末端の毛細血管の密度が低くなっている場合も見られます。血行が悪いだけでなく、毛細血管自体の数が少なくなっているのです。

 

また、近年、もろい毛細血管からは、炎症物質がにじみ出やすくなり体の各部で炎症を起こす原因となるのでは、との推測もされています。血管が丈夫であれば、発生した炎症物質は必ずしも皮膚で炎症を引き起こすとは限らず、そのまま排泄されることも多いはずなのだが、血管がもろく、簡単に細胞へとにじみ出ていけるため、炎症が広がりやすいのではないか、と考えられているのです。血管のコンディションはなかなか判断できませんが、血管の質や状態もアレルギー症状の悪化に関与している可能性があることは知っておくべきでしょう。

 

毛細血管の維持、そして血流の改善には、通る血流の勢いをつけてあげる必要がありますから、運動やマッサージなどが有効であるとされています。

また、血管は食べ物や体内環境の影響で血管をもろくなってしまう場合もありますので、食材選びも重要です。

コメント:文章全体ですが、「アトピー肌」「アトピー性皮膚炎の人の肌」「アレルギー体質の人」など、いずれかに統一できますでしょうか。

少なくとも「アトピー肌」「アトピー性皮膚炎の人の肌」はどちらかに統一した方が読みやすいと思います。

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