知っておきたい栄養素⑮テルペノイド

近年、血管の若さに不可欠として摂取を薦められているのが、「抗酸化物質」というものです。体内では、生命活動の過程でどうしても活性酸素という悪いものも発生しています。これが多いと、傷つけられる細胞が多くなり、様々な不調に繋がり老化が促進されてしまいます。

抗酸化物質とは、活性酸素を捕らえて機能しなくさせる物質の総称で、ビタミンやポリフェノールなどの植物成分、またミネラルにも働くものがあります。

アレルギー体質の人の体内では、繰り返す炎症のため、通常よりも多く活性酸素が発生していると考えられていて、特に抗酸化物質の摂取が必要とされています。

 

血管のスムーズな循環を促す栄養素として、ここではテルペノイドをご紹介しようと思います。

 

(写真:左・みつば、右・セロリ)

 

テルペノイドいわゆるテルペン類は香りの成分でもありますが、その抗酸化力や、抗菌性、抗腫瘍性が近年、大変注目されています。

 

日本の野菜類にもテルペノイドを含むものは多くあります。例えば、シソや、セロリパセリ春菊にも含まれています。

日本では、香りの強い野菜を「毒消し」などと呼んで薬味として使う食文化がありますが、これはまさに植物の香り成分の抗菌性を利用したものだといえます。テルペノイドの抗酸化力も日ごろから利用し、炎症から体を守る努力をしたいものです。

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