①かゆみ分子対策(顆粒対策、脱顆粒対策)
かゆみ分子は周囲の細胞や神経にとりついて炎症反応やかゆみ感覚を起こす。他のかゆみ分子格納細胞を呼び寄せる。他のかゆみ分子格納細胞を刺激してさらなる放出を誘発する。
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↓(血中に漂うかゆみ分子を食事やサプリで何とかできるか)
↓ビタミンCがヒスタミンを直接破壊する、という研究もあるらしい。。
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①-2:脱顆粒対策:顆粒を含む細胞(顆粒球)からのさまざまな顆粒(かゆみ分子)の放出(脱顆粒)を抑える。
・タンパク質、酵素系:同上(「脱顆粒」を抑制する)
(脱顆粒を抑える栄養素)
①-3:脂質メディエータ産生対策:脱顆粒の際、細胞膜から脂質メディエータが産生される。これもかゆみ分子となるためこれを抑える。
・脂質系:脂質系かゆみ分子の原料となる脂質の摂り方を変える
(過剰な脂質系かゆみ分子の産生を抑える脂質の摂り方)
①-4:オピオイド対策:体内にはモルヒネに似た作用をもたらすオピオイドという物質があり、これらを受容する受容体が末梢神経や中枢神経に存在していてさまざまな神経作用をもたらす。表皮組織のケラチノサイトからβエンドルフィンとダイノルフィンが放出さるとこれが同じく皮膚組織内の末梢神経に存在するμ受容体、κ受容体にキャッチされ活性化されるが、このときμ受容体のほうが強く活性されると中枢性の「かゆみ」が発生するとされている。
アトピーの人の血中にはβエンドルフィンが多く確認され、μ受容体だけが偏って活性化されることにより、強いオピオイドによるかゆみ(中枢性のかゆみ)が末梢で発生すると考えられている。(参考:<a href=”http://atopinavi.jp/atopy_chishiki/5031.html/2″ target=”_blank”>http://atopinavi.jp/atopy_chishiki/5031.html/2</a>)
・表皮組織内のκオピオイド受容体の活性化
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①-5:脱顆粒させる刺激を減らす
・まずは「ひっかき」「掻破」を減らす
・知覚末梢神経末端からサブスタンスPが放出されるのを防ぐ
(交感神経優位による知覚神経の興奮を抑える)
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①-6:炎症反応で発生した活性酸素への対策も
・ストレスによる自律神経(交感神経)の興奮を抑える
・ストレスによる中枢神経の興奮を抑える(GABA)
②かゆみ分子格納細胞の脱顆粒しやすさを抑える(「感作」対策)
かゆみ分子格納細胞の脱顆粒への準備段階「感作」を抑える
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②-1:マグネシウム不足
②-2:IgE抗体が細胞にくっつくの(感作)を防ぐ
(肥満細胞や好塩基球の高親和性IgE受容体発現を抑制)
②-3:IgE抗体がB細胞から過剰に産生されるのを防ぐ
(抗原となるものを遠ざける)(自家抗原にも注意)
(好塩基球において、B細胞のIgE産生細胞への分化に必須なサイトカイン(IL-4、IL-13)
とCD40リガンドの発現を抑制する)
②-4:B細胞に抗体を作らせるTh2が過剰に生まれるのを防ぐ
(Th2優勢の状態からTh1勢力を増強させる)
(子ども時代の「感染」経験を必要以上に恐れない)
(腸内環境を改善する)
(胸腺サプリとってみる?)
②-5:2型自然リンパ球(インターフェロンγ=補中益気湯)(ビタミンA)
③かゆみ分子格納細胞の過剰な産生、集合、浸潤対策(炎症誘導細胞の過剰反応対策)
かゆみ分子を格納する炎症細胞が過剰に生まれたり、集まってくるのを防ぐ。
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③-1:マスト細胞増多症など先天的な原因で多くなるタイプがある
③-2:今現在ある患部の免疫細胞から放出されたケモカインや抗原提示細胞、ランゲルハンス細胞による誘導(患部の早急な手当)
③-3:ストレスや神経の異常興奮で免疫バランスに影響が出ているタイプ(自律神経の健全化)(自律神経の根幹、中枢神経の抑制系を回復GABA)
④そもそも健全な皮膚をつくる
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④-1:炎症、掻破、修復を繰り返した皮膚組織には残渣となるたんぱく質があって、これがまた炎症のきっかけになる(タンパク質分解酵素)
④-1:栄養状態の健全化
④-2:皮膚細胞そのものを強化し、異常分化を防ぐ(亜鉛)
④-3:インターロイキン33対策(レスベラトロール)(インターロイキン33)