慢性期の症状にもさまざまなタイプがある

慢性期のアトピー症状では、ヒスタミンだけでなく好酸球などについても非常に注目されています。この他にも、免疫が関わらない神経原性炎症や、2型自然リンパ球による炎症もあります。神経原性炎症は主に自律神経が主体となっています。たとえば冬にアトピーが悪化する人のような、寒冷刺激で悪化するタイプは自律神経が過敏に反応して免疫システムを作動させ炎症を起こしてしまいます。また自律神経は発汗のシステムにも関わっていて、発汗機能と自律神経のリンクに支障が出てもやはり炎症をおこすきっかけになります。 

 2型自然リンパ球は最近発見されたもので、抗体を作らせる働きをもつTh2細胞と似た働きをしますが、抗体はつくらず好酸球を呼んで炎症を起こします。同じアトピー性皮膚炎という診断名が下っても、そのメカニズムは個人で異なっている可能性があります。 

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