ケラチノサイトもサイトカインを放出している

表皮の主な構成細胞はケラチノサイト（角化細胞）です。
これまでケラチノサイトは単に角質層をつくるだけの死んだ細胞で活動していないと考えられていましたが、近年の遺伝子工学的手法を用いた研究で、表皮は単に体表を覆っているだけでなく、免疫組織でもあることがわかってきました。 ケラチノサイトも免疫担当細胞としての役割をもち、様々なサイトカインやケモカインを産生していることがわかってきたのです。アトピー性皮膚炎にもいてもケラチノサイト由来のかゆみがかかわっていると考えられています。