高親和性IgE受容体とは

アレルゲンが体内に入って、ヒスタミンが放出されるためには、必要な準備段階が完了している必要があります。
まず、免疫システムが体内に侵入した高分子たんぱく質に対して、自然免疫として働く細胞が処理しようとします。
この段階でちょっと大変だったりすると、次回は抗体をつかった液性免疫で対抗しようと、IgEを作る準備態勢に入ります。
具体的にいうと、Th2細胞からIL-4やIL-13が出され、この作用によってB細胞がIgE抗体を産生します。
で、これとは別に、そもそもマスト細胞や好塩基球の表面には、流れてきたIgEをキャッチしてくっつけておく受容体があります。
マスト細胞や好塩基球以外にも、好酸球など、受容体を持った細胞は確認されていて、IgEによる制御をうけていることが推測されています。しかし、不明なこともまだまだ多いようです。好酸球についてはIgE受容体があるものの、IgEの制御だけを受けているわけでもないようです。
さて、細胞の受容体にIgEがくっつくことで、あやしい高分子たんぱく質の侵入への準備完了。
ちなみに、ひとつのマスト細胞や好塩基球などに対し、複数のIgEがくっつくことができます。
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