かゆみ・炎症物質対策としてポイントとなる栄養素

1)「IgE」の過剰な産生を抑制する
(1)Th2優勢の状態からTh1勢力を増強させる
(2)好塩基球によるIL4の産生を抑えて、IgE抗体の生産を抑制する
(フラボノイド(フィセチン、ルテオリン、アピゲニン))→ 参考資料
2)肥満細胞や好塩基球の「感作」を抑制する
(1)肥満細胞や好塩基球の高親和性IgE受容体発現を抑制
(メチル化カテキン) → 参考資料
(大豆サポニン?)
3)感作した肥満細胞や好塩基球の「脱顆粒」を抑制する
※顆粒にはヒスタミンをはじめ、TNFαやCC2などのサイトカイン、ケモカインも含んでいます。脱顆粒を抑えることでさまざまなかゆみ・炎症物質の放出を抑える事が出来ます。
(1)肥満細胞や好塩基球からの脱顆粒を防ぐ
(ポリフェノール(ケルセチン、ルテオリンのアレルギー抑制効果)) → 参考資料
(カロテノイドのマスト細胞の脱顆粒抑制作用) → 参考資料
(亜鉛の脱顆粒抑制効果)→ 参考資料
(カカオマスポリフェノールは好中球、好酸球の脱顆粒を予防する)→ 参考資料
好中球は顆粒によって過酸化水素を放出し、活性酸素を発生させ炎症を悪化させます。→ 参考資料
活性酸素を抑えることも炎症を抑えるための重要な要素です。活性酸素を抑えるものには抗酸化物質があります。
しかし、抗酸化物質をサプリメントで補うことの評価は難しいことで、厚生労働省は注意を呼びかけています。
(2)TNFαを減らす(顆粒に含まれている)
TNFαは顆粒です。サイトカインです。主としてマクロファージから産生されます。
EPA,DHA)(クルクミン)(亜鉛)
(3)CC2などの炎症性ケモカインを減らす(顆粒に含まれている)
白血球(好中球、単球、マクロファージなど)が傷害箇所に集まるための走化性サイトカインをケモカインといいます。
(抗酸化物質)→ 参考資料
※ケモカインは白血球の遊走と活性化に関わっているサイトカイン → 参考資料
※マグネシウム欠乏によるヒスタミンの放出は感作していなくても起きます。
(マグネシウムが足りないと肥満細胞が破裂しやすい)→ 参考資料
2)その他のかゆみ・炎症に関わる物質や細胞対策
(1)ロイコトリエンを減らす(脂質メディエーター)
ロイコトリエンは、刺激をうけた肥満細胞の細胞膜から産生されます。脱顆粒の際にも産生されます。脂質メディエーターです。
(EPA,DHA)→ 参考資料
(2)炎症性プロスタグランジンを減らす(脂質メディエーター)
プロスタグランジンには炎症を抑えるものもあります。プロスタグランジンE2は炎症を起こします。
(γリノレン酸)→ 参考資料
(3) 2型自然リンパ球の働きを抑える
(Th1が分泌するインターフェロンγ=補中益気湯)
(ビタミンAの代謝物質レチノイン酸が2型自然リンパ球を制御性に変える)
(4)好酸球を減らす
(ルテオリン)
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