「バクテリアトランスロケーション」という概念がアメリカの医師ベルグによって、提唱されたのは1979年のことです。
本来消化管の中にとどまっているはずの腸内細菌が腸管粘膜上皮バリアを超え、血管内やリンパ管内に入り込んで体内へと入り、様々な問題を起こすというものでしたが、
近年では、菌の侵入だけでなく、その成分が腸管粘膜の免疫細胞に捕えられたり、リンパ節の免疫細胞に捕えられたりすることで炎症性サイトカインの産生に繋がり、これが全身性の炎症症状を引き起こす、とも考えられるようになってきています。
バクテリアトランスロケーション
