未消化タンパク質は異物と判断される

タンパク質は消化酵素などの働きで、アミノ酸やアミノ酸がいくつか連なったペプチドといった小さな分子にまで分解されてはじめて腸壁から血管内へと吸収され栄養となります。

しかし、現代人はとったタンパク質を十分に分解するだけの消化酵素が分泌できない人や、消化機能が低下した人が多いのです。消化酵素の不足や消化能力には先天的な差もあるのですが、現代のストレスもこれらの原因になっているかもしれません。

・消化酵素の不足←先天性?

・消化機能の低下←後天性?

タンパク質の消化が不十分だと小さく分解されきれなかった大きな分子か多くなります。これらは大きいために腸壁から吸収されずに便として排出されてしまいます。

ところが、腸壁の組織が何らかの原因で本来あるべき状態でなくなっていると腸壁組織の細胞同士の連携がくずれ、大きな分子でも通過させてしまう、ということが起きるようになります。

じつは、これが大問題なのです。タンパク質由来の大きな分子というのは体内に寄生虫や病原体といった異物が入ってきたと、私たちの免疫は理解します。

で、排除するための出来うる手段や体制をとるために動きだします。それがアレルギーです。

タンパク質の分解が不十分になること自体は、体調や年齢などによってある程度起こりうるのですが、この腸壁組織の破綻が現代人に

は多く発生していると可能性かあるのです。それこそが、アレルギーをはじめとする様々な慢性症状の原因になっていると考えられています。

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