第6章 「食べる」の未来
3:一方で、飢える国がある、という現実(わいずでぃっしゅオリジナル)
こうして、天候に左右されず、常に多くの食物を手にしたはずの現代で、しかし、飢えに苦しむ国は現実に存在します。
FAOによる世界飢餓地図、すなわちハンガーマップを見ると、食物受給率が35%に満たない国があります。その国のほとんどがアフリカに集中しています。
飢餓に苦しむアフリカの国のすべての事情が同じではありませんが、多くが安定しない政治情勢によって繰り返される内戦によって生活の場を奪われていることや、降水量の不足によって農作物の収穫ができない干ばつによるものが主な要因となっています。
このような国では、生活全体の質が低下し、医療が行き渡らず、伝染病なども蔓延し易くなります。
アフリカの乳児死亡率は非常に高く、1000人生まれる赤ちゃんのうち、100人が栄養失調などで亡くなっています。
このような事態を改善すべく、多くの国が医療や食糧を支援をしますが、根本的な解決には結びついていません。
第6章 3:一方で、飢える国がある、という現実
