第6章 6:急激な環境変化で絶滅する生物が増加している

第6章:「食べる」の未来
6:急激な環境変化で絶滅する生物が増加している(わいずでぃっしゅオリジナル)
急激な気温変化は、気候も変化させ、これまでには考えられなかった規模の災害や、酸性雨、大気汚染ももたらしました。
気候の変化は、各地の生態系をも狂わせ、絶滅を余儀なくされる生物が、次々に姿を消しています。
多くの生物が姿を消しているこの徴候は、その生物の物質の受け渡しの様々なやり方が、少しずつ消し去られていることに他成りません。
生物の生き方は、それぞれの生物が独自に開発してきたもので、そこには多くの化学反応が隠されています。その多彩な化学反応のやり方は、生物の遺伝子に記述されており、多くの生物がいる、ということは、そのやり方、すなわち生物が開発した様々な生き抜き方が、それだけ豊富である、ということです。
生物が開発してきた様々な生き方の情報は遺伝子に書き込まれており、生物種が多いことは、その遺伝子の種類も豊富であることを意味します。
生物が培ってきた、また開発してきた多くの生きる技術は遺伝子という形で存在し、この遺伝子が豊富である、ということは、生命が誕生して以降、ずっと編み出し、積み重ね来た記録であり、これからの可能性でもあります。
生物種が多い、ということは、生命が誕生以降、さまざまに枝分かれし、それぞれに開発してきた道の正しさが、それだけ多いことの証であり、遺伝子プールと呼びます。
生物がもつそれぞれのオリジナリティの多様さを示す遺伝子プールは縮小の一途を辿っています。

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