今日は、アトピー性皮膚炎の原因について、現在、どのように考えられているか、について書きたいと思います。
「アトピー考察ノート」の第3章でも述べていますが、まずはじめに言っておかなければいけないことは、完全なメカニズム解明には至っていない、ということです。
しかしながら、10年、いや5年前の時点では不明だったことが、今では科学的根拠をもって解明されていることも少なくありません。もしも、アトピーの治療に何十年も前と同じ薬品処方や助言しかしない医師がいたら、アトピーに関する看板を下ろすか、他の専門医に紹介状を書いて委ねることをお勧めしなければなりません。
アトピー性皮膚炎に関しては、それほど古い知識がひっくりかえるほどの、目覚ましい発見が続いているのです。
まず、そもそも「アトピー性皮膚炎」という名前でひとくくりになっている症状も、患部や経過を詳しく観察すると多くのパターンがあること、アレルギー反応として成立する過程が大きく2つの種類があり、それを見極めれば、的確な治療が期待できることがわかってきています。
次回は、これらについてもうすこし詳しく書こうと思います。
アトピーの原因とは?
