見直される、古来からのカユミ対策
しつこい湿疹をわずらったら、海につかって治す、という方法が伝わる地方や民族があります。海水に含まれるミネラル、とくにマグネシウムによる作用とされていて、この方法を応用して、入浴時に塩を入れる「塩浴」もよく知られる方法です。また、アトピー治療のために湯治に行く人も多いですね。温泉には、イオウや鉱物イオンなどが溶け出しているものがありますから、こうした成分が合う湿疹の場合は効果が期待できます。
また植物を煮出すなどして得たエキスを塗布するなどの方法もあります。植物エキスに含まれるサポニンなどの成分は肌を滑らかにするなどの効果があるとされています。
植物性のもので、アトピーへの利用が多いものに木酢液や竹酢液が挙げられます。これを入浴時にお湯に入れて使うのですが、私の経験では、温泉系のものよりも、はるかに効果がありました。独特の強い臭いがありますが、カユミや赤みをよく鎮めてくれました。これらの効果は木酢液や竹酢液に含まれるフェノールや、クレゾールなどの成分による収斂作用や抗菌作用によるものと考えられていますが、はっきりとした科学的根拠となる資料を私はまだ見つけていません。もともとは農作物の虫除けや腐敗予防などに利用されていたそうで、農家の方は経験からこれらの殺菌効果についてはよくご存知だったのかもしれません。古くからの知恵に学ぶことは今でも多いのです。
※木酢液、竹酢液を入浴に用いる場合は、「入浴用」にきちんと精製されたものを使用されるのがいいと思います。木酢液や竹酢液を採取したままのものにはタール類が含まれていて、これをある程度精製したものが使用されます。また、製造に使用した木材によっても入浴に向かないものがあるため、よく確認したほうがいいでしょう。
参考:アトピー考察ノート 第5章:セルフケアに取り組む 4:スキンケア より
http://www.nihonmokusaku.jp/category/1369964.html
もはや無視はできない竹酢液、木酢液の効果
