現在までに、腸内細菌叢が健全でない場合、「リーキーガット」というような現象がおきることは多くの医師が支持しているようですが、しかし、様々な疾患を「リーキーガットシンドローム」ひとつが原因であるように考えることについては異を唱える医師もいて、リーキーガットシンドローム自体は、日本では未だ市民権を得ていない状態にあります。
しかし、日本の医療現場での調査でも、炎症を起こしている腸管内でカンジダが検出されたという報告は多くあり、カンジダの異常繁殖が腸管や腸管免疫を害するという推測はなされています。
カンジダの腸管内繁殖がリーキーガットに繋がるとして、腸内環境を守るだけでなく、カンジダの駆逐を目的としたダイエット(食生活)の指導によって、健康が回復した、という欧米の報告は多くあり、日本でも腸管内を単に「守る」だけでなく、危険因子の排除という意味でカンジダをターゲットにした食物選びが注目され始めています。
日本ではまだ浸透していない「リーキーガット」という考え方
