6つのサプリメントで私のアトピーが治った話:01

 

[1]アトピー患部で働く炎症物質に着目する

炎症をおこしているのは炎症物質

 アトピー性皮膚炎を体の内側から治そうと考えたとき、最初に考えるべきなのは患部の炎症を抑える成分をとることです。近年、アトピー性皮膚炎はその発症メカニズムの違いによっていくつかのタイプに分かれるとされていて、タイプの見極めが大切であるように考えられがちですが、炎症そのものを起こしているのは細胞や組織を破壊する炎症物質です。炎症物質は私たちの体内で合成されるもので、体の恒常性を保つために必要なものですが、時として過剰に生成、放出され、必要以上の炎症を起こして健康を害します。アトピー性皮膚炎では、皮膚組織で炎症物質の過剰供給が起こり、それによって神経が刺激されることで、強いかゆみがおき、患部は引っ掻いて傷つけてしまいます。傷ついた組織では過酸化物質が大量発生し、この過酸化物質は周囲の免疫システムを刺激して炎症物質が放出されやすい状態にさせ、さらなる炎症物質を招き、赤みや腫れを伴って重症化させます。

 

 

↑健康な皮膚

↓荒れた皮膚では炎症物質や活性酸素の作用で炎症が発生します。

患部の修復を促進し、炎症物質や過酸化物質を抑制する[ビタミンC]

 掻き壊された患部では、組織が傷つき、炎症物質も過酸化物質もたくさん集まった状態です。これをできるだけ早く減らすことが大事ですが、そのためにまず上げられるのが「ビタミンC」です。ビタミンCは皮膚修復に必要なコラーゲンやホルモンの生成に欠かせません。また代表的な炎症物質であるヒスタミンの作用を抑える働きもあります。強力な抗酸化物質でもあり、傷口で発生する過酸化物質を減らす作用もあるとされています。

 

起炎性蛋白質や繊維状の蛋白質による炎症を抑える[ブロメライン]
 炎症物質にはヒスタミン以外にも「起炎性ポリペプタイド」といった分子があります。この作用を抑える栄養素に蛋白質分解酵素として優れた消化酵素でもある「ブロメライン」があります。さらにブロメラインは、アトピー炎症患部に生成する繊維状の蛋白質フィブリンの融解にも働きます。この繊維状の蛋白質は、傷口で外から入ってきた異物や細菌をからめとって動かなくする作用があるのですが、炎症物質や死んだ細胞の死骸も捉えてしまったり、あるいは細かい繊維素が異物として扱われてしまうことで、かえって炎症を招く元になっていることもあり、これを分解するブロメラインは皮膚の炎症に外用にも内服にもよく用いられます。

 

※ヒスタミンの半減期→(参考資料

・ビタミンC
・ブロメライン → 参考資料

 
タイトルとURLをコピーしました