6つのサプリメントで私のアトピーが治った話:02-1

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[2]「脱顆粒」による炎症物質拡散を抑える

1:炎症物質を放出する「脱顆粒」
 炎症物質はその多くがもともとそれを生産する細胞内に格納されていて、排除対象とすべき対象物の情報や刺激をうけたとき、放出されるようになっています。とくに代表的なのが肥満細胞や好塩基球、好酸球、マクロファージといった免疫細胞で、細胞内に炎症物質を「顆粒」という、いわばカプセルのような形で格納しています。この顆粒に入っていた物質が細胞の外へ放出されることを「脱顆粒」といい、これが過剰におこると炎症物質が大量に放出されることになり、周囲のたくさんの細胞にとりついて破壊し、炎症を起こします。炎症を抑えるには炎症物質を減らすことが必要ですが、それはすなわち炎症物質が過剰に放出されないようにすることであり、過剰な「脱顆粒」が起きないようにすることなのです。

不足すると脱顆粒が起き易くなる[マグネシウム]
 顆粒を含んだ細胞が脱顆粒するには、異物の侵入を示す刺激が必要です。ところが、マグネシウムが不足した体内環境では、本来、脱顆粒に至るに必要な刺激がなくとも、脱顆粒がおきてしまうことが実験で示されています。このため、マグネシウムが足りていない人の体内では脱顆粒が起きやすく、炎症が起きやすくなっていると考えられています。
マグネシウムが欠乏した体内環境では肥満細胞は脱顆粒をおこしやすいことが分かっています。

感作した細胞からの顆粒放出を抑制する[亜鉛][フラボノイド]

 顆粒を蓄えた細胞は抗原に対する抗体と結合した状態「感作」状態になると、あとはその先にアレルゲンがくっついたとき、ただちに脱顆粒を起こします。感作状態は脱顆粒を起こす一歩手前の状態なのです。このギリギリの状態の細胞が脱顆粒を起こすのは容易なことですが、それを食いとめる作用をもつ栄養素も複数見つかっていて、アレルギー症状の程度が食生活によって左右されることも分かっています。中でもミネラルのひとつ「亜鉛」、植物がもつ機能性成分「フラボノイド」を豊富に摂っていると脱顆粒が抑えられる、という研究が報告されています。
 亜鉛は、細胞のなかの顆粒が細胞膜に近づいていくのを防ぐ作用があり、これが脱顆粒をしにくくさせるとされています。フラボノイドは、複数組み合わさることで脱顆粒抑制作用が高まることが報告されていて、多くの種類の野菜や果物、お茶類を組み合わせて摂ることが脱顆粒を抑えることに繋がると考えられています。

脱顆粒の一歩前「感作」を防ぐことで脱顆粒をさらに遠ざける[大豆サポニン][メチル化カテキン]

・高親和性IgE受容体の発現を抑制:メチル化カテキン、大豆サポニン
・抗体の大量生産を抑制:フィセチン、ルテオリン(ポリフェノール)


・好親和性IgE受容体とは →参考資料
・メチル化カテキン →参考資料
・大豆サポニン→参考資料

ヒスタミンの元「ヒスチジン」を排出 [ビオチン]
・ビオチン

その他「脱顆粒」抑制におすすめの栄養素
・ポリフェノール(クルクミン、カカオマス。。。)



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