6つのサプリメントで私のアトピーが治った話:03ー1

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[3]バリア機能を高める

1:まずは外側から~皮膚バリア機能を強化する

 顆粒の放出による皮膚炎の発症には、皮膚に備わるセンサーが異物や敵と見なすものを感知することがスタートになっていることがほとんどです。外部環境と接する皮膚組織のなかには、感覚神経の末端に位置する受容体や、樹状細胞やランゲルハンス細胞といったセンサーの役割を果たす細胞が数多く存在します。これらが敵や異物の信号をキャッチすると、それを神経ネットワークを介して免疫の各所に情報をおくります。すると、まず最寄りのリンパ節などで待機していた細胞が敵の情報に合った方法で排除するよう働き始めます。また血中をパトロールしている細胞も排除に加わります。この働きの一環として炎症反応が起きるのですが、これが過剰に起きてしまうのが、アトピーをはじめとするアレルギー症状です。

 皮膚のセンサーは皮膚表面に表出しているのではなく、角質層という最外層の下の層にあります。ですから、センサーが拾う異物の情報は角質層という、いわば「城壁」を越えてきたものの存在を意味します。異物の侵入が多いということは、角質層のバリア機能が破綻している可能性があります。角質層のバリア機能を強化し、城壁を築き直すことが急務です。

皮膚のバリア機能を強化する[ビタミンA]
 アトピー性皮膚炎患者の皮膚を調べると、フィラグリンという皮膚組織の潤い保持を司る成分が少ないことが分かっています。フィラグリンの形成不全は、遺伝的要因でも起きますが、年齢やストレスなどから神経やホルモン分泌が影響を受けても起きます。どんな人でもフィラグリン不足はおきる可能性があり、これによって皮膚バリアの破綻が起きる可能性があるのです。また栄養素の不足によって組織の新陳代謝に異常がおき、フィラグリンの形成不足が起きることも考えられます。とくに皮膚組織の新陳代謝に重要な亜鉛が不足するとフィラグリンの生成量も減ると考えられていて、ここでも亜鉛の重要性がうかがえます。
 さらにもうひとつ、アトピー性皮膚炎の皮膚組織では「TSLP」というサイトカイン、これは細胞が他の細胞や組織にメッセージをおくるときに使う物質ですが、これが多く分泌されているのが確認されています。とくにTSLPは、真菌感染した細胞が出すメッセージ物質と考えられていて、皮膚を構成する細胞ケラチノサイトがカビなどの真菌の侵入を感知し、発していると考えられています。しかし、本来、皮膚の細胞にはみずからこうした菌を殺菌する成分「ディフェンシン」を分泌する力があり、TSLPのようなメッセージ物質をたくさん放出するはずはないのです。ところがそのTSLPが多いということは、ディフェンシンを用いた殺菌作用がうまく働いていない可能性が考えられます。ディフェンシンは細胞を守ると同時に、汗や皮脂と一緒に皮膚の上に分泌され、皮脂膜バリアとしても機能します。
アトピー性皮膚炎の人の皮膚は老人の肌のように元気がなく、表面もカサカサしていて、皮脂膜バリアの形成も十分にできていません。そこで細胞の活力を与える栄養素のビタミンAの補給が効果的であると考えられます。ビタミンAはディフェンシンの分泌も促進すると考えられています。さらにビタミンAはTSLPによって活性化した炎症性の細胞の働きを抑制する働きもあるとされています。

菌感染を受けたケラチノサイトが出す物質(TSLP)に2型自然リンパ球が反応する


ビタミンA→ディフェンシン分泌
(3) 2型自然リンパ球の働きを抑える
(Th1が分泌するインターフェロンγ=補中益気湯)
(ビタミンAの代謝物質レチノイン酸が2型自然リンパ球を制御性に変える)→参考資料
(肥満細胞が産生するインターロイキン33が放出されることで2型自然リンパ球が活性化される)→参考資料

霊芝→TSLP分泌抑制

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