6つのサプリメントで私のアトピーが治った話:03-2

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[3]バリア機能を整える—内側のバリア器官・消化器系

2:胃、小腸、大腸などの消化器官のコンディションとアレルギーはリンクしている

 外側のバリア器官である皮膚の次に注目すべきは内側のバリア器官である内臓でしょう。それも、食物などと直接触れ合う消化器系器官のバリア機能が破綻していると、やはりアレルゲンの侵入を防ぐことができなくなってしまいます。アトピー性皮膚炎をはじめとするアレルギー症状には、消化器系のバリア機能が弱まっているケースが多くみられるとする発表もたくさんなされています。

 消化器系のバリア機能が弱まった状態とは具体的にどんな状態なのでしょうか。まず挙げられるのが、胃や小腸、大腸などの器官の新陳代謝が、ストレスあるいは年齢や先天的な条件などで弱まって滞り、食物と直接触れ合う粘膜組織に隙間ができてしまうことです。皮膚と同じように、消化器系の組織にもセンサー細胞はいて、隙間に入り込んできた異物の情報を捕らえやすくなります。これに対し、免疫システムが応答して排除反応が導かれ、炎症もおきるというわけです。

さらに、消化器官においては、腸内細菌の働きにも注目する必要があります。破綻した消化器内では粘膜細胞が分泌する粘膜が少なく、本来形成されるはずの正常な腸内細菌叢が形成されません。悪玉菌の繁殖がおきやすくなり、善玉菌が生成するはずのビタミンの生成も少なくなって、全身に影響がでます。とくにアトピー性皮膚炎では腸内でカンジダ菌が悪玉化して繁殖し、これに免疫が応答しているケースが多くみられるとされています。これらを防いだり、あるいは補填する栄養素の補充が必要になります。

消化器器官の粘膜細胞のエネルギー源である[グルタミン]

 消化器官の粘膜組織を元気にするには、その細胞のエネルギー源を与えてあげるのが一番です。とりわけ栄養の吸収と免疫寛容の場である小腸の粘膜が破綻していると本来取り込まないような大きな分子の吸収がおきたり、過剰な免疫反応がおきたりしやすくなります。小腸粘膜を健康な状態にすることで異物の侵入を防ぎ、免疫バランスの調整も行うことができるのです。
  グルタミン→参考資料

消化器内のカンジダ菌繁殖を抑える[ココナッツオイル][MCT]

 腸内細菌叢内のカンジダ菌勢力を抑えることも重要です。現代社会の食生活は、カンジダ菌繁殖がおきやすい食物が豊富なので、こういったケアも知っていることも必要なことです。ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸はカンジダ菌を殺菌する効果があります。空腹時ココナッツオイルを大さじに2杯ほど飲むことで小腸内のカンジダ菌を抑えることができます。中鎖脂肪酸だけを精製した「MCT」オイルも売られるようになってきています。カロリーが貴になる方はこうした商品を使って効率よく中鎖脂肪酸を摂取するのもいいかもしれません。


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