サプリメントの使用

アトピー性皮膚炎の医療において栄養面からのアプローチは非常に注目されていて、食事面の改善をまず第一に考える医師も少なくありません。さまざまな調査や研究からも、これまでには知られていなかった働き、特に免疫の調整に関わる栄養素の働きが注目されていて、このような栄養素の摂取強化による効果が臨床の場でも認めらてきています。なかには薬に匹敵するほどの威力を発揮するものもあります。 

栄養摂取の大切さと同時に栄養不足の怖さがあらためて認識されてきている現在ですが、一方で改善を目的としている場合、食物から得られる量では効果が見えない、つまり、ある程度大量摂取することで効果が出るものもあります。このような場合、サプリメントを使用することになります。 

近年、特に注目されているのはビタミンDとマグネシウムです。これらについては、サプリメントを使用することで症状の軽減が早まることが多く報告されています。どちらも現代人には不足していることが多く、また、食材自体にも昔に比べて含まれる量が減少しているとされています。バランスのよい食生活を継続しても症状の軽減が見られない場合、サプリメントを追加して栄養強化してみるのもいいかもしれません。10日から2週間ほど経過を見て効果を感じたら、しばらく継続してみるといいでしょう。ただし、いずれも上限値が設定されている栄養素ですし、また、このようなサプリメントが必要となる背景にはもっと重大な健康問題が存在する可能性もありますから、量や期間などについて一度医療機関で相談してみることをお勧めします。 
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