アトピー性皮膚炎の医療

アトピー性皮膚炎の医療

【Column】免疫のしくみの解明がアレルギーの改善に繋がる

「免疫」という言葉が生まれたのは、ジェンナーによる種痘の成功にあたりますが、最初はまさに字のごとく、疫病を免れるしくみや、それに繋がる医術を指していました。 しかし、その後、多くの発見を経て、現在、「免疫」とは、生物が自らの生命活動を維持す...
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「原因物質の除去」から、積極的なアプローチへ

アトピー性皮膚炎などのアレルギー増加が社会問題になっていたのは、日本だけではなく、海外、とくに欧米では同じような推移がありました。1970年代以降の急激な増加率は異常だと捉えられていたのです。 しかし、もともと、欧米では日本よりもアレルギー...
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遺伝情報の解読で人類は究極の医学に到達するか

現代でも、多くの謎をはらむ人体ですが、それでもその謎を解くカギのありかは手にしています。それはDNAの情報の解読です。 しかし、この膨大な量の情報一つ一つを解読するには、それこそ多くの科学者、技術者を揃え、さらに気の遠くなる程の時間を費やす...
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アレルギーが増加していく20世紀末

多くの謎が解明された20世紀でしたが、それでも人体に関するすべての謎がとけたかというとそうではありません。多くの人が長寿命を実現できるようになったものの、では、生きている全ての人々が健康であるか、というと、それも違います。「死」にこそ至らな...
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異なる分野の発見が合流し、医学の目覚ましい発展を遂げた20世紀

細胞の働きを化学反応として説明する分子生物学の発展は、医学だけでなく、生物学全体にも大きな影響を与えました。遺伝子の構造が判明したことは、遺伝のしくみを解き明かし、さらには生物進化の謎についても一定の説明を可能にしています。 一方、細胞のも...
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DNAらせん構造の発見で、新たな局面を迎える医療

1800年代から1900年代にかけ、細菌学と免疫学は大きな発見が相次ぎ、医療は飛躍的な発展を遂げます。戦争が繰り返されていたこの時代に、貴重な命をケガや病気から救うこれらの学問は、当時の花形であったことは言うまでもありません。 実はこのころ...
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腸内細菌と免疫の研究

「アレルギー」という言葉の登場の次の年、1908年、白血球の食作用について発見したメチニコフが、ノーベル生理学賞を受賞します。白血球の食作用とは、つまり「細胞性免疫」のことで、直接アレルギーに関わる「液性免疫」のしくみとは別のしくみです。今...
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アレルギーの歴史

今でこそ、日本のアレルギー罹患率は高い数値にありますが、かつてはそれほど多い症例ではありませんでした。しかし、海外の文献では、アレルギーに相当すると思われる症状の記録がいくつか確認されており、かなり昔の時代からアレルギー症状が存在していたこ...
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日本のアレルギー医療に一石を投じた「ステロイド・ショック」

アレルギーの一つとして数えられるアトピー性皮膚炎への対処においては、患部の炎症反応を抑える塗り薬の処方が一般的でした。この塗り薬には、様々なものがありますが、そのうち最も効果的なものとして、ステロイド薬が挙げられます。 ステロイド薬には、そ...
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アトピーの男女差

昨日と同じ、電子書籍「アトピー考察ノート」の第1章でふれている内容で、今日はアトピーにおける男女差について、考えてみたいと思います。 臨床の現場では、わりと以前から、アレルギー疾患の傾向にはどうも男女差が存在するのではないか、ということはさ...
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