アトピー性皮膚炎の概要

アトピー性皮膚炎の概要

「痒み」という信号を送る体内物質

神経は、こすれたり、突き刺したりするような物理的な振動などの刺激以外にも、体内にある特定の物質を掴むことで、脳では「痒み」と判断される経路があります。 スキンケアをしっかりと行って、乾燥による外部からの刺激の侵入を防いでも痒みが続く場合は...
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さまざまなかゆみ

私たちが日常感じやすいかゆみには以下のようなものがあります。 1:虫さされなど、毒性物質に対するアレルギー反応としてのかゆみ2:皮膚が乾燥したり、擦れたりして、神経線維がその刺激を拾うことによるかゆみ3:汗の成分が皮膚表面や皮膚組織...
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かゆみ分子のルーツを遡って対処していく

①かゆみ分子対策(脱顆粒対策)かゆみ分子は周囲の細胞や神経にとりついて炎症反応やかゆみ感覚を起こす。他のかゆみ分子格納細胞を呼び寄せる。他のかゆみ分子格納細胞を刺激してさらなる放出を誘発する。↓①-1:すでに放出されてしまったかゆみ分子や...
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2:センサーを刺激する物質

センサーが“刺激”として捉える物質がある  角質層のケアをすることで外部から受ける刺激をかなり軽減させることができる一方、もう一つ忘れてはならないものがあります。それは、前章でご紹介した神経伝達物質のような分子による刺激です。センサ...
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1:痒みセンサーと角質層

chezbeate@Pixabay 掻くのは気持ちいいが、拡大すると厄介者  皮膚を掻く行為はクセになりやすく、また掻くことで痒みは強くなっていきます。しかし、それによって生活にとくに支障がなければ、私たちはたいして苦痛に感じ...
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1:かゆみはいつから

amyelizabethquinn@Pixabay 「かゆい」という感覚はいつから芽生えるのだろう  赤ちゃんは生後1か月くらいで自分の手で顔などにひっかき傷をつくったりします。これが単に手が当たってしまって傷になったものなの...
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現代社会のあり方こそが、アレルギーの原因かも

前述のように、アトピーは、様々な要因が合わさって発症する、と考えられ、また、近年の増加率から鑑みて、環境的な要因が大きな割合を占めているのでは、と推測されています。つまり、本来であれば、アトピーを実現するにははるか遠いところにあるような要因...
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生体リズムを無視した暮らしが免疫バランスを崩す

生き方の中に、アレルギーへのなりやすさを抱える現代人 アレルギーに導くさまざまな要素が明らかになる一方、私たちの生き方そのものが、アレルギー発症を容易に引き起こさせるようなスタイルになっている、と考える専門家も多くいます。生き方に潜むアレル...
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アレルギーとの関与が色濃くなってきた菌とのつきあい方

i)菌との関係が免疫機構の構築に関与している さて、前述のように、様々にアトピーの原因は考えられていますが、原因要素の中の核とされるものが、内的要因の免疫の問題です。 なかでも、2にあげる、アレルギーをおこしやすい免疫機構の獲得プロセスにつ...
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1:原因探求の現在

原因は大きく2つ 完全解明こそされてはいませんが、患者数の増加に伴い、多くの症例や統計などから研究がすすみ、現在、アトピー性皮膚炎は単一の要因によるのではなく、様々な要因が組み合わさることによって発症する、と考えられています。この組み合わさ...
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