リスクリダクション

「バクテリアトランスロケーション」という概念がアメリカの医師ベルグによって、提唱されたのは1979年のことです。 本来消化管の中にとどまっているはずの腸内細菌が腸管粘膜上皮バリアを超え、血管内やリンパ管内に入り込んで体内へと入り、様々な問題...

通常、グルタミンは、骨格筋や肺、そして食事から得られたものから供給され、血中に一定濃度で存在しています。しかし、内臓の手術を受けたときなどは、消費量が上がり、不足してしまいます。 そこで外から供給するグルタミンを増量することが必要になります...

ヒスタミンを放出する細胞としては主に肥満細胞と好塩基球があり、とくに皮膚の肥満細胞（マスト細胞）はアトピー性皮膚炎において重要な働きをしています。では、この肥満細胞、いったいどうやって誕生するのでしょう。皮膚組織のなかで肥満細胞は皮膚組織の...

肥満細胞（マスト細胞）の寿命は長く、マウスでは８０～１２０日ほどのものも確認されています。また、ヒスタミンを放出した後も、そこでふたたび回復します。さらにそのヒスタミンによる刺激で分裂して増えます。

ヒスタミンは主に肥満細胞（マスト細胞）と好塩基球に含有されているケミカルメディエーターのひとつです。血液中のヒスタミンのほとんどは好塩基球に含まれているものです。血液中に放出されたヒスタミンは１～２分で半減期を迎え、効力を失います。

ヒスタミンは血管を拡張させ、血管壁の透過性をあげます。これによりそのあたりは皮膚が赤く見えます。透過しやすくなった血管壁からは炎症細胞が通り抜け、組織へ浸潤してきます。集まってきた好中球などの炎症細胞は積極的にタンパク質分解酵素を出して周辺...

アレルゲンが体内に入って、ヒスタミンが放出されるためには、必要な準備段階が完了している必要があります。まず、免疫システムが体内に侵入した高分子たんぱく質に対して、自然免疫として働く細胞が処理しようとします。この段階でちょっと大変だったりする...

ヒト好塩基球様細胞株をつかった実験で、大豆サポニンはIgE抗体の受容体であるFcεRIの発現を抑制し、それに よって、抗原とIgE抗体により架橋されるFcεRI架橋刺激で誘導されるヒスタミン放出を抑制することが明らかとなったということです。...

植物の色素成分にはカロテノイドという栄養成分があります。植物によってどんなカロテノイドが含まれているかは異なるのですが、カロテノイドによる健康効果がさまざまに研究され、アレルギーに関しても様々な研究結果が発表されています。食材によく含まれて...

フラボノイドとは植物がもつ成分で、さまざまな生理活性があることが分かっています。アレルギーへの抑制作用が認められるものも多く、具体的なメカニズムが明らかになってきたものもあります。抗アレルギー作用の強さを、好塩基球からのIL-4産生の抑制作...